KIW第89戦「’19 夢とロマンは砕けない」 〜団体創立20周年記念大会〜メイ…

試合結果

OVER-40のプライド

「U-40 vs O-40全面対抗戦」

並松が奥飛騨を下し、世代対抗戦に勝利!

メインエヴェント 時間無制限一本勝負

<O-40>
○キングコング並松

<U-40>
奥飛騨じゅん×

19分58秒

ショートレンジラリアット→体固め

 UNDER世代の勢いか、OVER世代の意地か。最終戦までもつれ込んだ対抗戦は20年分の想いを込めたラリアットで並松が勝利。豪快な一発で20周年記念大会を締めくくった。20周年記念スペシャルマッチとして行われた「U-40 vs O-40全面対抗戦」。当日発表された対戦カードは第一試合からメインまで好カードが目白押し。なかでも団体一の華を誇る奥飛騨と団体一のキャリアを誇る並松の対戦は、20周年を飾るにふさわしい一戦となった。
 序盤からペースを握ったのは並松。力に物を言わせ攻勢にでると、早くもサッカーボールキックをお見舞い。バチン!と強烈な音に会場が凍り付くなか、ただひとりドヤ顔の並松は、さらなるドSっぷりを発揮し、打撃で攻め立てる。
 しかし、奥飛騨も黙ってはいない。得意のスピードで勝負を仕掛け、早い展開から人工衛星ヘッドシザースで場外に追いやると、ジャンプ一番、ダイビング・ボディアタックでキッチリお返し。
 お互いのスタイルが激しくぶつかり合うなか終盤へ突入すると、抜け出したのは奥飛騨。並松の串刺しドロップキック、ミサイルキック、張り手の「殺人フルコース」を何とか耐え忍ぶと、一瞬のスキをついた浴びせ蹴りから、スワントーンボム、オクヒダ・ラナと流れるような攻撃を展開。勢いに飲まれるも何とかカウント2.9で返す並松。
 この姿に奥飛騨の勝利も間近と思われたが事はそう簡単にはいかない。押せ押せムードの奥飛騨が続けて繰り出したのはボールブレイカー、しかし並松がこれを回避すると強烈なパンチからの投げっぱなしパワーボムを放ち逆転。それでも退かずオクヒダ・ラナを狙い飛びついた奥飛騨。しかし狂った歯車は戻らず、相手に見切られコーナーポストへ叩きつけられると待っていたのは強烈なラリアット。窮地の奥飛騨はこの日一番、気持ちのこもったエルボーで活路を見出そうとしたが、これが逆に相手に火をつけたか、倍返しのショートレンジラリアットを被弾し3カウント。20分に迫る死闘は並松の勝利で幕を閉じた。
 試合後、消耗しきった両者であったが、お互いの健闘を称え合いガッチリと握手。その力強い光景に団体の新たな船出のような感覚を覚えた。KIWはこれからどこへ向かい、そしてどんな ”夢とロマン”を見せてくれるのか。その続きに期待が膨らむ。

KIW創生期から歴史を見続けてきた並松。激闘の記憶が刻み込まれた片腕でラリアットを叩き込んだ。

上2枚★積極的な打撃にロープを使ったドラゴンスクリュー。硬軟織り交ぜたファイトで突破口を開こうとした奥飛騨。

上2枚★ロープ越しを物ともせず、セコンドを巻き込み豪快に蹴り落した並松。この破天荒ぶりこそが並松の真骨頂である。

お互いの健闘を称えるとともに20周年を迎えた団体、そしてKIWファンへの想いを語った。

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