立ちはだかる壁
「U-40 vs O-40全面対抗戦」
セミファイナル 時間無制限一本勝負
<O-40>
○みなみ小見山
<U-40>
チェリノマサヒロ×
19分33秒
回転ゆりかご固め
対抗戦セミファイナルはみなみ小見山とチェリノマサヒロによる、昭和・平成のテクニシャン対決。
ゴングが鳴るや、熟練の技術に裏打ちされたグランドテクニックで小見山が仕掛ければ、関大の寝業師との異名もとったチェリノが負けじと応戦、静かな展開ながら観客も固唾を飲んでリング上を見守った。
チェリノが一瞬の隙をついて、マンハッタンドロップからコーナーダイブを決行するも、冷静な小見山にかわされ、無念の誤爆により膝を負傷。しかし、この日のチェリノはひと味違った。生まれたての小鹿のように立ち上がると、終盤には起死回生の水面蹴りから、まさかの網中ムーブを披露し、さらには実況席を巻き込んでの大乱闘を繰り広げる。実況セクハラが巻き添えとなるなど、いつもの光景を交えつつも、裏DDT、ダイビングショルダーなど大技を連発。最後は電光石火の低空バックドロップで勝負にでたチェリノだったが、身体を入れ替えた小見山が、まさかの回転ゆりかご固めで切り替えしカウント3。
小見山の壁は高し、あと一歩及ばぬチェリノだったが、手に汗握るスリリングな好勝負となった。
▲実況席を巻き込んだ激しい場外乱闘。
▲ダイビングショルダーを見せるチェリノ。3カウント奪取に向け果敢に攻め込んだ。