令和の怪物現る!
令和初のタイトルマッチは
王者・本田が初防衛に成功
メインエヴェント 龍巳会認定 二冠統一ヘビー級選手権60分一本勝負
<選手権者>
○マグニチュード本田
<挑戦者>
奥飛騨じゅん×
18分27秒
ファルコンアロー→片エビ固め
令和元年、最初の大会を締めくくったのは初代二冠統一ヘビー級王者・マグニチュード本田と挑戦者・奥飛騨じゅんの一戦。試合はがっぷり四つの組み合いから始まると先にペースを掴んだのは奥飛騨。本田のウィークポイントである頭部を集中攻撃、延髄切りやDDTで痛めつけたかと思うと、禿げ上がった頭皮をもてあそぶなどしてペースを握る。しかし、これに王者の怒りが爆発。怒涛のチョップラッシュを浴びせると、得意のダブルアームスープレックスを見舞い戦況をイーブンに。そして迎えた終盤、頭部攻撃の影響か奥飛騨に流れが傾きかけたが、ここで本田が奥飛騨の仕掛けたメサイアを強引にファルコンアローで返すと、グッと流れを引き寄せ、雪崩式ブレーンバスター、首が吹っ飛ぶラリアートの連続で奥飛騨リングに沈め、初防衛に成功した。新時代の到来と共に誕生した令和の怪物、本田の防衛はどこまで続くのか?そして誰がこのモンスターを止めるのか?今後のタイトル戦線から目が離せない。
▲本田がぶっこ抜きの雪崩式ブレーンバスター。豪快な技にリング、そして会場が揺れた。
▲惜しくも敗れた奥飛騨だったが、得意の空中技で観客を魅了した。
逃げぬ!引かぬ!
セミファイナル シングルマッチ 45分一本勝負
○カルシューム和田
キングコング並松 ×
18分58秒
マッド・スラム→片エビ固め
セミファイナルは五十路の超獣・並松と、ミスターベストコンディション・和田の一戦。試合前、和田は並松の打撃を警戒していたが、試合が始まるとそれは想像をはるかに超えたものであった。序盤にいきなりサッカーボールキックを被弾すると、そこから張り手、蹴りの雨あられ。ボロ雑巾のごとく扱われる和田に会場からは悲鳴も聞こえ、好調の和田もさすがに今日までか?と思われた。しかしそれでも両手を広げ相手の打撃に前進を続けた和田が、終盤で遂に並松から主導権をもぎ取ると、最後はランニングネックブリーカーから、連続DDT、さらには新技・カミゴェ、マッドスラムとつなぎ勝利。打撃の恐怖に打ち勝ち、正面をきって全てを受けた和田の激勝であった。一方敗れた並松ではあったが、その佇まいにはどこか潔さが漂っていた。そこには時代は変われど、決して変わらないプロレスの魅力があったように思う。両者にはこれからもそんな変わらぬ魅力あるプロレスを見せてほしいと願う。
この日の和田は並松の容赦ない打撃を逃げることなく受け続けた。
第3試合 4wayダンスマッチ 無制限一本勝負
◯ジェリド・マサ
チェリノマサヒロ×
9分8秒
ジャックハマー→片エビ固め※残りはアッパー・貴族
小見山欠場もチェリノ希望で組まれたこの試合は、彼が持ち込んだ「ありがとう平成ボックス」で大混乱。スーファミ等懐かしの品が飛び出すも最後はチェリノ自作「思い出のガンプラ」と共にジャックハマーで葬られ平成に別れを告げた。
第2試合 シングルマッチ 30分一本勝負
○アッパーテイカー
チンデカ貴族×
14分5秒
スライディングD→片エビ固め
新兵器マネーシューターで意気揚々と登場した自称レインメーカー貴族であったが、新店舗を続々と拡大するリアル金持ちアッパーには通用しなかった。アッパーが貴族をエルボーで仕留めるとふてぶてしさ全開でリングを後にした。
第1試合 シングルマッチ 20分一本勝負
○ X=ジャンボ鶴橋
ラビット・エース×
5分28秒
ジャン鶴ボム
ラビットの対戦相手Xに注目が集まる中、入場してきたのは何とジャンボ鶴橋。電撃復帰を果たした大陸の獅子は、予測不能のラビットを豪快なジャン鶴ボムで沈めた。ジャンボが今後どのような動きを見せるのか?目が離せない。