奥飛騨じゅんの執念
9月大会、メインは序盤から大荒れの展開を奥飛騨が制し勝利 ハンティングに失敗のマッドは連勝ストップ
メインエヴェント 60分一本勝負
○奥飛騨じゅん
マッド・ハンター×
19分25秒
オクヒダ・ラナ
去る9月に行われた、第82戦「長月ラムチョップ」メインは、イス攻撃に場外乱闘、果てはコーナーポストが崩壊するなど大荒れの試合を制した奥飛騨が勝利。プロレス界の藤井聡太として連勝街道をひた走るマッドを撃破した。試合は入場する奥飛騨をマッドが突如襲撃。奇襲をしかけ主導権を握ると攻撃は更に激しさを増した。序盤からのラフ殺法の連続に、某横綱のかわいがりと姿を重ねた客席からは悲鳴が漏れた。一方の奥飛騨も負けじと反撃を試みるも、相手の勢いの前に防戦が続く。劣勢のまま試合も後半、このままマッド押し切るかと思われたが、ここで奥飛騨に千載一遇のチャンスが訪れる。それはマッド・ハンターがコーナー上への喉輪落としを狙った時のことだった。仕上げとばかりに奥飛騨の首根っこを掴み高々と掲げる。万事休す、誰もがそう思った刹那、何と奥飛騨が間一髪で切り返し、マッドの脳天をコーナーに突き刺した。これがターニングポイントとなったか、息を吹き返した奥飛騨が怒濤の追い込みをみせ、最後は相手の動きを読み切って得意のオクヒダ・ラナを決めてフィニッシュ。壮絶な試合を制した後はマイクを手に「ベルト統一」の思いを吐露。この行動にジェリドが反応すると、さらにはジャンボGMが登場し、強権発動でトーナメント開催をぶち上げた。まさに”鶴”の一声での決定劇に、KIWマットは風雲急を告げることとなった。
マッドの奇襲で
早くも奥飛騨ピンチ
入場する奥飛騨にイスをお見舞い。更に場外へと移動し、なおも痛ぶり続けた。一方の奥飛騨は出ばなをくじかれ、序盤からピンチを背負うことに。
コーナー攻撃に
万事休すか…
後半、マッドのコーナー攻撃に試合が決まるか!?と思いきや、これを逆手に取り、突破口を開いた奥飛騨が勝利を引き寄せることとなった。
DDTでマッドの脳天をコーナーに突き刺し逆転。僅かなスキも逃さず、勝利への執念を見せた。
起死回生のDDTに続いて、捨て身のスワントーンダイブ。コーナーtoコーナーの危険な空中技を見事に決め、それまでの鬱憤を晴らした。
ピンチを切り抜け、最後はオクヒダ・ラナで試合を決めた。逆境を物ともしない姿に会場も大いに沸いた。