本田が止まらない
アッパーとの同世代対決を制し、決勝へ進出!
メインエヴェント KING OF KIWトーナメント決勝戦 時間無制限一本勝負
○マグニチュード本田
アッパーテイカー×
28分50秒
首が吹っ飛ぶラリアート→体固め
28分ものロングマッチにピリオドを打ったのは本田だった。トーナメント二回戦で和田との激闘を制し勢いに乗る童貞戦士本田と、同じくトーナメント二回戦でラビットを破り、結婚も果たし子供が生まれるなどリア充ぶりを見せるアッパーが激突。
年齢はひとつ違い、大学時代から幾度も戦ってきた二人の、平成最後になるであろう対決に注目が集まる中、序盤は柔道出身の本田が寝技に持ち込み試合をリード。なんとかアッパーも食らいついていくも、マウントを奪って張り手一閃、主導権を渡さない。
しかし、この屈辱的な一発に黙っていられないアッパー、マウントを取り返すとそれまでのフラストレーションが爆発、自慢のエルボーを叩き込むと試合は一気に加速。壮絶な打撃戦に会場からは悲鳴もあがる中、試合はカウント3を狙っての必殺技の応酬に発展。ザ・オリジナル、グリーンサンダーと、それぞれの必殺技を決めていくもカウントは2.9。両者、意地でもフォールを許さない激闘はついに25分を経過。一歩も引かず技も出し尽くした両雄、最後に信じられるのは自身の腕っ節だけとばかりに、チョップとエルボーの打ち合いへ突入すると、試合はいよいよクライマックスへ。
壮絶なシバキ合いを制し、ファルコンアローからのラリアートでアッパーの首をふっ飛ばした本田がついに3カウントを奪い勝ち名乗りを受けた。激しい打ち合いで胸を真っ赤に染めた両者の姿に、観客席からは大きな拍手が起こった。
メイン終了後、準決勝に勝利した本田が王座への思いを語る中、決勝戦の相手となるジェリドが登場。過去の対決で勝利しているジェリドが心理的に揺さぶりをかければ、次こそは譲れないと吼える本田も応戦し、リングは一触即発のピリピリムードに。KIW20年目の大一番、果たして最後にベルトをその腰に巻くのはどちらになるのか?
終盤の打撃合戦に打ち勝った本田の垂直落下式ファルコンアローが炸裂。この後ラリアートにつなげ勝利を掴んだ。
先輩の本田を容赦なく殴る後輩アッパー。リングは校舎裏の番長対決の様相に。
ここで負けられない!
魂のエルボー連打
各種エルボーに加え、掟破りのラリアートを繰り出すなど、打倒本田に燃える執念を見せた。
シャツ脱ぎ捨て…
これぞアッパーの意地
仁王立ちでチョップを受けきるアッパー。
勝利の余韻に浸る本田に冷水をぶっかけに来たジェリド。上から目線で語り掛け本田を挑発。決勝への駆引きが早くもリング上で繰り広げられた。